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10


ガイに案内されて裏庭にやってきた。
裏庭にある庭園には花々が咲き誇る。その花々にルークもつい目移りしてしまう。
見た事もない品種の花が咲いていてそれについ目がとまる。
ガイはあえてその花に見とれるルークに内心笑ってしまう。

「ルーク。その花が気に入ったのか?」
「な、なんかバチカルじゃ見ねー花だったから、なんとなくな……」

ルークは頬を染めて、ガイはにやにやと笑う。
それに気付いたルークは違うんだからな、とガイに念押しをした。
そんなことをしたってバレているというのに何をそんなにルークは恥ずかしがるのやらとガイは余計おかしくて腹が捩れそうだ。
しかしここで笑えば、ルークの機嫌はその後ずっと悪いだろうことを知っているガイは笑いをこらえて、庭園に咲く花を眺めた。

「この花を育ててくれたのも、そうなんだ。一人でこれだけ花たちの面倒を見るなんてすごいだろ?」
「そうだな……」

ルークは暗く眼を伏せる。普通一人でこの広い庭園を担っていると聞けば誰だってそれは違うと気付きそうなものなのだが、ルークは一度悩み始めたら悪い方にしか転ばない。
ガイはなんとなくルークがまた何か勘違いしていることに察した訳だが、原因がペールとまでは気付かなかった。だがペールを呼べばルークの考えも止むだろうと思い、声をかける。

「そこにいるんだろ。来てくれないか?」

ルークはつい目を逸らすが、がさっと葉の擦れる音に思わずそちらを見てしまった。
そこにいたのは年を取った老人だった。ルークは目を丸くして、その老人を凝視する。

「……えっと、こいつが合わせたいって言ってた奴?」
「そうだ。自己紹介がまだだったな」

ガイが肯定する。ルークはその瞬間恥ずかしいとガイから目を背けた。
こんなよぼよぼの爺さんがガイの彼女の訳がない。なのに自分は、とそこまで考えただけでルークは叫びたくなった。
頭を抱えて、掻くのだけは必死に耐えているルークの後姿にガイは老人に肩を竦めて見せる。老人はころころと笑って、ルークに優しげな声をかけた。

「お初にお目にかかりますな。わしはペールギュント・サダン・ナイマッハと申します。どうか、ペールとお呼びください。ガイラルディア様からあなたの身の回りの世話をするようにと仰せつかっています」
「……ペール?」

ルークはその名前に聞き覚えがあった。一体どこで聞いただろうか。
ルークが悩む横で、ガイはじっとルークの横顔を見る。
そしてルークはその名前を聞いた場所を思い出した。

「そうだ! ジェイドが言ってたガイの親父さんの右腕だよな?」
「……昔の話でございますよ。今はすっかり老いぼれです」

なぜ知っていたのかと驚いたものだったが、考えればすぐわかる事だったとガイは自嘲する。まさかルークの記憶がこちらの流れているのかと勘ぐったものだが、そんな筈がないのだ。
どこまでも過去に固執する自分にガイは忸怩たる思いに駆られた。

「ガイ! おまえ、もっと大切にしてやれよ! ずっとおまえのこと待っててくれたんだからな」
「ああ、それなんだが……」

ガイはルークの声ではっとし、すぐに苦笑いを浮かべた。
ルークはその顔に顔を顰めたのだが、ペールはルークに頭を下げる。

「ルーク様、わしはあなたに感謝しているのです。あなたがいなければ、きっとガイラルディア様は笑顔を浮かべることがなかった」
「お、俺は……別に……」

ルークはたじろいだ。だって自分は何もやっていない。
何もかもガイが勝手にしてくれたことであり、自分の命を繋いでくれたのだってガイだ。
むしろ感謝するのは自分の方なのに、お礼を言うのは自分の方なのにルークは言葉が出なかった。
それはペールの涙が浮かんだからだ。

「本当にありがとうございます、ルーク様。……本当に」
「……」

ルークは涙を流すペールに後ろめたい気持ちが湧き上がる。
ガイが今まで冷たかったのは自分の所為と言う罪悪感でルークは言葉を返すことが出来ない。 ルークが顔を俯けかけた時、丁度風が頬を撫でていき、庭園に花弁が舞った。緩やかな風に掬いあげられる花弁を見て、ガイは口を開く。

「長旅で疲れてないか? 無理をさせて悪いな。部屋に戻るか」
「……うん」

結局ルークはペールにお礼を言う方はこちらの方だとは言えなかった。
ガイはルークが何も返せないのを見て、気を使ってくれたのだ。
そう思うと申し訳なくて、ルークは目を伏せてガイの後を追う。
屋敷に入ると、ペールになんて言ってやればいいのか分からなくてルークは表情を余計暗くした。その場凌ぎだと自覚しているのだ。

「ルーク。俺の部屋見たがってただろ。案内するよ」
「え……?いいのか?」

ルークはすっかりそれが抜け落ちていた。
しかしガイに言われて好奇心が湧いてくる。一体ガイはどんな部屋で過ごしているのだろう。
部屋には何かしら人の生活習慣が出るものだ。アッシュとナタリアの部屋がいい例だ。
キムラスカの王族であるナタリアの部屋は赤いソファーに赤い絨毯が引かれている。
アッシュの部屋にもその片鱗は見え、必要最低限のものしか置いていないように見えてアッシュはなんだかんだで本がたくさん置いてある。
それは今まで屋敷で怠ってきた勉強をし直す為らしいが、それに関係ない本だってある。
ルークは本は図鑑くらいしかまともに見ないので、ちゃんと見たことがないのだが、簡単に料理が作れる本があることは知っている。
以前ちょっとアッシュの部屋にやってきた時にそれが机の上に置いてあるのを見たのだ。
ナタリアのためだというのはすぐ分かり、きっとガイの部屋も彼が大切にしているものがすぐ分かるようなものが置いてあったり、部屋の内装でどういったものが好きなのか分かるだろう。
どうせ音機関辺りが置いてありそうだな、とルークは扉を開けるガイの背後で思った。
三カ月の旅の間、ガイが音機関マニアだということを身を持って知ったのだ。

「ここが俺の部屋だ」

告げるガイの横を通り過ぎて、ルークは部屋の中を見回した。
驚いたことに本当に何もない。
一人にしてはちょっと大きすぎる寝台に、最低四人は座れるだろうソファーが置かれてちょっと軽食を取るためだろう長方形のテーブルがその目の前にある。
壁には箪笥が引き締めあい、ほぼ壁と同化していた。
そして一番隅っこにちょっとした仕事机らしいものが置いてあるだけで後は何もない。
この部屋で全て事足りるような内装をしている。
ここで食事をして、ここですぐ寝て、ここで着替えて、ここでちょっと仕事をするといった感じだ。
母の寝室は父と共同で、化粧台があったり他にもいろんなものが置いてあるのだが、ガイの内装は青を基調としてシンプルなせいか、殺風景な景色を強調しているようだった。

「なんか、面白味にかけるっつーか……、ガイって音機関好きだろ? なんで部屋にないんだよ?」
「確かに音機関は好きだが、この部屋にはないな。別に隠し部屋があるんだよ」

ルークはふーん、隠し部屋ね、と最初は聞き流しそうになる。だが、意味を理解するとルークは目を見開いた。

「か、隠し部屋!? なんだよ、それ?」
「そんなに驚くようなもんじゃないぞ。ただ、そうだな。俺に趣味があるのを隠すために部屋を作ったんだから大したことはないんだ」

思った以上に驚いたルークにガイは苦笑した。
ルークはその答えを聞くと、じゃあ俺のせいかと少し顔を暗くしたがすぐ表情を明るくする。好奇心という奴だろう。

「なあ、それ見てもいいか?」
「嫌だって言ったら見ないのか?」

ルークはきらきらと目を輝かせ、ガイを見た。ガイはそれに意地悪く問う。 ルークはすぐにしゅんとして、目を伏せた。

「それは…」
「悪い悪い。ちょっとからかいたくなった。だが、入っても壊すなよ?」

壊すなというガイの言葉には本気が入り混じっていた。
ルークはごくりと唾を飲んで、ああと答える。するとガイは何の変哲もないただの壁に近付いていくと、何かの動作を取るのだがガイの背中に覆われて何をしているのか分からない。
すると突然壁の一部が横にスライドして、ルークはそれを見ただけで感嘆した。

「すげー!すげーな、ガイ!どうなってんだ?」
「からくり屋敷みたいだろ。本当は壁を上に上げるのが理想なんだが、一人でやるとなると中々大変でな。そんなに技法を拘る時間もなくて残念だよ」

それは今も変わらないからガイはがっくりと肩を下げる。
ルークは危うくガイの偏執狂っぷりを聞かされるかと一瞬顔を青くしたのだが、ガイはその中へ入っていく。
どうやら地下室のようになっているらしく、簡素な階段に申し訳ない程度の明かりがあった。
いつもこんな暗い所に入っているから暗がりに目が慣れているのかとルークは思いつつ、ガイの後を追う。そして、ガイが音譜灯を灯すと、部屋の中の物が漸く見え始めた。

「やっぱ音機関だらけだな」
「ルーク、触るなよ。触ると危ないからな」

呆れたルークの声に、ガイは心配した様子で見る。
確かにガイの言う通り音機関はまだ弄り途中で針金が四方に飛び出て危ないものがあったり、油を射したままで放ってる妙な音機関があったりする。
だがそれを圧倒するほど多いのは部屋を囲むように設置された本棚の数々だ。
本棚は空いているところはなく本が引き締めあっている。父の書斎にある本以上だ。
ルークは内心そう思って本を見るがどれもこれもタイトルからして読む気が失せる。それに大半の本は色あせていてタイトルが取れていた。

「ガイって本が好きなんだな」
「別に好きって訳じゃないが、音機関のことが載ってるから読むって程度だ」
「じゃあここにある本って全部音機関か?」
「そうだな」

さらっと答えるガイにルークは心底その偏執狂っぷりに半ばうんざりする。 やっぱりガイはガイだな、と残念に思う。
ありありと顔に書いてあるルークにガイはだから最初に断って置いただろ、と苦笑いしか出来なかった。
結局ガイは面白味に掛ける奴ということが分かったルークはガイの寝室の方へ戻ってきた。
それで疲れたらしくソファーに倒れるようにして腰掛ける。
ガイはそれを見ると、口にした。

「ルーク。喉渇いてないか? なんか持ってくるぞ」
「あー、じゃあ頼むわ」

ルークは軽く手を振って、ガイはよしきたといった具合に頷いてその場を後にする。
ルークはガイが去るのが分かると他にも仕掛けがないものかと思って部屋の中を探してみる。ちょっとした興味だった。
箪笥を開いたりして見ても何もない。どれを開けてもガイの服が入っているだけだ。
もしかしたらベッドかなと思う頃には結構な時間が過ぎていたのだが、ルークはどうせまだ来ないだろうと布団を引っ張った。
だが何もなくて、ちぇっと残念そうに舌打ちする。

「何やってんだ?」
「が、ガイ…!」

心底不可解そうで、怪訝な顔を浮かべたガイにルークは顔を青くした。
実はガイが言った以外に隠し部屋がまだあるのかなとか思ってなんて口が裂けても言えない。
言ったらきっとガイは怒る。というか怒るに決まってるのだ。
自分だって隠していたものを勝手に人に荒されると怒るし、好奇心に負けた自分が恥ずかしくてたまらない。

「ま、いいから座れよ。布団はベッドに下ろしてくれ」
「…」

ルークは気まり悪そうにさっきのソファーに腰掛ける。
ガイは何だってルークは悪いと思いつつこんなことをするんだろうか、と思いながらも不安なんだろうなと少し暗く目を地面に這わせた。
だがそれは一瞬のことで、すぐ笑みを張り付ける。

「ほら、ルーク。ついでにお菓子も持ってきたぞ」
「……さんきゅ」

力なく答えるルークにガイはこれはさっさと蹴りをつけた方がいいなと思った。
ルークはクッキーに手をつけず、湯気が出るティーカップすら手に取ろうとしない。

「何を探してたんだ?」
「……」

ルークは目を伏せる。聞き方が不味かったかと思うが、箪笥などに触れた形跡がみられる辺りガイは予想をつけて訊ねた。

「ひょっとして他にも隠し部屋があるとか思ったのか?」
「……うん……、ごめん」

ルークは悄然とする。しかしルークの答えにガイは噴出した。
ルークは突然笑い始めたガイに眉を顰める。

「ガイ……?」
「ははははは! ルークがそんなにカラクリに興味があるとは思わなかったな」

今度お前の部屋も改造してやろうか、とガイがくつくつと喉を鳴らす。
ルークはそれを聞くとガイがからかっているということにやっと気付いた。

「いらねえよ!」
「でもまあ、布団の下に隠してるっていうのは実用性に欠けると思うぜ?」
「……それ以上言うな!!」

ガイがあれだけ大声を上げて笑った理由がやっと今分かった。
確かに普通布団の下に隠し通路があるなんて誰も思わないだろう。
ルークは顔に紅葉を散らし、ガイはその隣で微かに肩を上下させて笑っている。
ルークは腹が立ってクッキーを口に詰め込んでむしゃむしゃと食べた。
ガイはそれに気付くとやっと笑うのをやめる。

「もうすぐ晩飯の時間だから、そんなにいっぱい食べるなよ」
「……」

誰の所為でやけ食いをしていると思っているんだ。
ルークは胡乱げにガイを見るが、ガイは何か思いついたように立ち上がる。

「そうだ、ルーク。夕食の時間までちょっとダンスの練習をしないか。お前がどれくらい出来るのか見ておきたいんだ」
「え……と」

ルークはガイから顔を逸らす。 ハイヒールでガイの足を踏んで怪我をしたらと考えただけでも嫌だ。
ガイはルークの様子を見て、視線を下に落とす。目線の先は勿論ハイヒールだった。
窮屈な物が嫌いなルークにとってハイヒールは動きを鈍く代物である。

「もしかしてハイヒールを履いてると踊れないのか?」
「……踊れないっつーか、俺、足踏んじまうんだ。それでガイが怪我しないかって思って…」

訥々と語るルークにガイはじわじわと胸が温かくなる。
自分のことを心配してくれるルークの気持ちは素直に嬉しい。

「俺なら大丈夫さ」
「でも……!俺、アッシュの足だって踏んずけて怪我させちまったんだ。きっと、ガイだって……!」

怪我をさせてしまうから嫌だとルークは首を振る。
ガイはにっこりと笑った。

「ルークがハイヒール履かなきゃいい話だろ?」
「あ……」

すっかりそこが抜け落ちていた。盲点だったとも言ってもいい。
どうしてそうしなかったのだろうとルークは思うが、すぐにハイヒールを履いてダンスが出来ないと意味がない事に気付いた。

「でもダンス当日はハイヒールじゃないといけないよな?」
「だがダンスが出来なかったら意味がない。それにお前が来るって聞いて、また剣舞をすると思ってブーツ買っといたんだ」

ガイは言いつつ、箪笥を開けてブーツの入った箱を取り出した。
つくづくガイは気の利く奴だなとルークは舌を巻く。こういった様子を見るとガイは本当に使用人をやっていたんだなとルークは思う。まさにガイは使用人の鑑である。
ガイは箱からブーツを取り出すと、早速ルークに履かせるべく跪いた。

「どうだ? サイズは問題ないか?」
「……ああ、ぴったりだ」

ハイヒールからブーツに履き換えたルークは足が軽くなったような感覚に陥る。
そういえば何カ月ぶりにブーツを履いたのだろう。
ルークがなんだか妙に高揚する横で、ガイはルークの手を取った。

「さて。ダンスの練習といきますかね」

笑うガイについルークは見入ってしまう。
なんだかあの旅の最中からずっと変なのだ。ガイが笑ったりするとドキドキする。
しかしそんな気持ちに浸る暇もなく、ルークはすぐにステップを踏もうと足元を見た。すると上からガイの声がかかった。

「ルーク。足元見るな。そんなんじゃ踊れないだろ」
「でも、こうしねーとステップ踏めねえし」

ルークはあれがこうでこうがあれでと言った具合に足の動きを意識しながら動かしている。ステップが出来ても踊っている相手を見なければ意味がない。
何よりルークが足元を見ようと頭を下げるせいで、普通のダンスを踊る時より二人の距離が異常なほど遠いのだ。
腰に手が届くのがやっとなダンスなんて前代未聞だぞとガイは思いながら、ルークをこちらに無理やり引き寄せた。

「が、ガイ!」
「実際ダンスってのはこのくらい寄って踊るんだ。足元なんて見る余裕ないだろ」

ルークはあまりの密着に顔を赤くする。
しかしガイは涼しい顔であり、ルークはなんとなく腹が立った。
しかも足元を見なくても踊れている。練習した成果が表れたのかもしれない。
ルークはその嬉しさでつい、気を抜くとガイの足を蹴るようにして足を踏んだ。

「……」
「……これはなかなかだな」

ガイはめり込むように踏まれた自分の足を見つめる。当然ダンスは中断だ。
足首に向かってルークの足が乗り上げている。これが意図的ではないというのだからガイは内心頭を振った。
これは相当しごかないと駄目だな、と思いつつルークに言う。

「ルーク。足をそろそろどかしてくれると助かるんだが……」
「ご、ごめん!」

ルークは慌てて足をどかした。どうやらガイに言われるまで驚きのあまり硬直していたようだ。
ルークは心配した様子でガイを見上げる。

「ガイ、足は大丈夫か?」
「ハイヒールみたいに局部をやられたらそりゃ駄目だったろうが、ブーツだから平気さ」

ガイは大丈夫だと足を軽く動かしてみる。痛くないといえば嘘になるが、怪我には至っていない。
それを聞いたルークは今までずっと練習したのに情けねえと顔を翳らせた。
するとガイがルークの肩に手を伸ばす。

「これからしごいていくから、覚悟しとけよ。ルーク」

ルークはそれにこくんと頷いた。だがルークの表情はまだ晴れない。
きっとまた情けないだのなんだの考え混んでいるのだろう。ルークとはそういう奴だ。
しかしこれからの二ヶ月間、ルークと一緒だと思うだけでガイは幸せだった。



あとがき
ガイはあの秘密部屋でブレスレットを作ったりしていたというのがどうしても入れたくて無理やりな感じが半端ないですね。やけにだらだらしているっていうか。
あとルークって音機関とかすごくどうでも良さそうなイメージがありますけど、興味が引かれるようなものだとわくわくするイメージがあります。なんか秘密基地とかすごい憧れを抱いているというかそんなんです。
そして布団をめくるルークがやりたかったんだ。後悔はしてない。
しかしおかげで話が長くなってしまいました。反省してます。



2011/07/03