めぐる
翌朝、ルークは目を覚まし朝食を撮る為応接室に向かった。 そこには昨夜屋敷で客人として扱われたアニスやイオンやティアの姿がある。 食事を皆でとっていると兵士が応接室に駆けこんできた。 「公爵!大変です!城に新生ローレライ教団と名乗る者が参りました!!」 「……いよいよ来たか。ルーク、私は登城する。おまえもすぐに来なさい」 クリムゾンはルークにそう言い残すと行ってしまった。 ルークたちもその後を追うべく外に出るとジェイドの姿がある。 ジェイドに事情を説明し、王宮に向かい、謁見の間にはラルゴの姿があった。 「ラルゴ!?使者っておまえだったのか……」 「新生ローレライ教団の使者として参った。導師モースへの返答は行かに?」 ラルゴはルークを無視してインゴベルトを見やる。 「我がキムラスカ・ランバルディア王国は預言を排することで合意した。よって新生ローレライ教団の申し入れはお断りする」 「それはすなわち、新生ローレライ教団に対する宣戦布告と取ってよろしいのか?」 「我々に戦う意思はない。しかし我が国の領土と民が侵されるのであれば、ただちに報復行動に出ると心得られよ」 ラルゴの問いかけにクリムゾンが答える。するとラルゴはルークを見ろした。 「……ローレライの力を継ぐ小僧。おまえが結局戦闘を回避しても、アクゼリュスを崩落したことは消えぬ。そしてここで新たな戦いがまた始まろうとしている。預言とは恐ろしいものだ」 「それは詭弁だ。第一我が子は二人とも生きている」 「……父上……」 『ローレライの力を継ぐ若者、人々を引き連れ鉱山の街へと向かう。そこで若者は力を災いとし、キムラスカの武器となって街と共に消滅す』 その預言は外れ、クリムゾンは両方生きていると言ったのだ。 ルークはクリムゾンが自分のことを我が子といってくれた嬉しさと、複雑さでクリムゾンの顔を見張った。 しかしラルゴは口端を上げ、どうかなとだけ言うとその場を去っていく。 そしてインゴベルトはラルゴが去るのを見ると、隣に腰掛けるナタリアに目を向け、ルークを見た。 「もはや新生ローレライ教団との戦いは避けることが出来まい。後ほどナタリアと共に、わしの部屋に来てくれ。今こそ心を強く持ち、真実を告げる時だと思う」 「陛下……」 「お父様?」 ルークは顔に痛みを走らせ、ナタリアはインゴベルトに首を傾げた。 しかし彼女も何となく分かっているのか、それ以上インゴベルトには訊ねなかった。 ドレスから旅服を着替えたナタリアはインゴベルトの部屋について、ラルゴがお前の父だという事実を知ると踵を返した。 「ナタリア!!どこに行くの!!」 「ラルゴを問い詰めますわ。急げば追いつける筈。わたくしは諦めません!」 走っていくナタリアをルークたちも追った。 ナタリアを追っているうちに港に辿り着く。 そこにはラルゴに弓を引くナタリアの姿があった。 「ナタリア!」 「お仲間が来たようだぞ、姫」 「……おまえは……!おまえは……何故六神将に入ったのです」 「そんなことを俺に聞いてどうする」 ナタリアは弓矢をラルゴに向け、声を張った。 「答えなさい!バダッグ!!」 ラルゴはその名前を聞くと、諦めたように目を閉じた。 ナタリアはそれを見るとやはりラルゴがバダッグ―自分の父であると痛感する。 ラルゴはゆっくりと港を見やった。 「……昔、妻は……シルヴィアはここから見る夕日が好きだった」 ナタリアは弓矢を下ろし、ラルゴの話に耳をすませる。 「あの日、俺は砂漠越えのキャラバン隊の護衛を終えて帰宅したところだった。家に帰るとシルヴィアも数日前に生まれたばかりの赤ん坊もいない。いやな予感ってのは……本当にあるんだなぁ。家ン中に夕日が差し込んで、そりゃあ赤くてな。俺は必死になって街銃を探したよ。だがシルヴィアは見つからなかった」 「……シルヴィアさんはどうしましたの?」 ナタリアが訊ねれば、ラルゴは続ける。 「数日後、この港に浮かんでるのを発見された。シルヴィアは生まれたばかりの赤ん坊を奪われ、錯乱して自害したのだ」 「……そんな……」 ルークが悲痛な面持ちになる。 「シルヴィアは体が弱かった。だが預言士が、二人の間に必ず子供が生まれる、いや産まれねばならぬと言ってな。それがこの結果を導くためだったと知って、俺はバチカルを捨てた。そして各地を放浪していると気にヴァン総長に拾われたのだ。ヴァンは俺にこう言った。『預言は星の記憶だ』と。星は消滅するまでのあらゆる記憶を内包していて、全ての命は定められた記憶通りに動いている。預言はその一端を人の言葉に訳しているだけなのだと」 ラルゴはナタリアに向き直った。そして告げる。 「ならば、シルヴィアのむごい死も定められていたと?俺は預言を――いや星の記憶を憎んだよ」 「……確かにむごい話ですわ。でも預言は絶対ではないはずです。あれは未来の選択肢の一つに過ぎないのではありませんか?」 ナタリアがそう訊ねれば、ラルゴは反論する。 「しかしそうして選んだ道も、選ばなかった道も、結局は同じ場所にたどり着くようにできているのなら、そこに人の意志が働く意味はあるのか?」 「結末は……同じ……?」 ルークが不思議そうに口にする。するとラルゴは肯定した。 「そうだ。おまえたちが預言を禁じようとも、この星は自らの未来の記憶を保持し、その通りに進んでいる。ヴァンが目指す預言の消滅とは、すなわちローレライ ――星の記憶そのものを消し去る事。あらゆる命が自由な未来を生み出す権利を得ることなのだ。俺はその理想を信じ、ヴァンと共に行動することに決めた。忘れるな。お前たちのやり方は手ぬるいのだよ」 ラルゴはそれだけ言いうと去っていく。 ナタリアは引きとめようとしたがラルゴは自分の子は十八年前に奪われたのだとだけ言って、最後に自分を止めたければアブソーブゲートで来いとルークたちに告げると、姿を消す。 ナタリアはラルゴが姿を消した方角をずっと見ていたが、ルークはラルゴの話で気になった点を漏らした。 「今のラルゴの話が本当なら、星の記憶がある限り、俺たちの選ぶ未来はどれもたった一つの結末にしか辿り着かないってことか?」 「だから兄さんは被験者を消そうとしている?星の記憶を持たない、新しい『レプリカ』という人類に未来を託すために」 ティアが考えを述べるとアニスが声を上げる。 「……だとしても!だとしても結局被験者は消滅するんだよ?総長の計画じゃ、この世界の人は救われない!」 「まあまあ、落ち着いて下さい。今一番混乱しているのは彼女の筈ですよ」 ジェイドがナタリアに目をやり、仲間たちはそれにやっと気付いた。 「ナタリア……一度城に帰ろうぜ。陛下が心配してるよ」 ルークが声をかければナタリアは阻喪しているのは明らかであり、城に連れて帰った。 そしてインゴベルトはナタリアを酷く心配しており、ナタリアを気遣う。 「つらかったであろう?だからもういいのだ。これ以上、新生ローレライ教団との戦いにおいて、最前線に立つ必要はない」 「お父様!何故です!」 ナタリアは鋭く言うが、インゴベルトは首を振った。 「おまえは預言の処置について会議を執り行うため、使者として旅立った。もう使命はすんだ筈。何故血を分けた親子が戦う必要があるのだ?」 「血を分けた……親子だからこそ、越えねばならぬこともあると思います」 「ナタリア!」 インゴベルトが目を見開き、ナタリアは目を逸らす。 「いえ……本当はわからないのです。お父様の言うとおり戦わない方がいいのかもしれません。ですが……みんなもラルゴが私の父親だと知っています。戦いづらいのは同じでしょう。……わたくしには……どうしたらいいのか……」 「ナタリア。急いで結論を出さなくてもいいと思うわ。新生ローレライ教団が、戦いの準備をするのにも時間がかかるのよ」 ティアがそうナタリアに声をかけ、ルークたちは一度預言のことで両国の間で取り決める為にダアトへ向かった。 両国は預言の廃止とエルドラントが現れた際には力を合わせて倒すと約束した。 そしてイオンはダアト教会に残るとルークに伝える。 モースも六神将もいつか現れるエルドラントに集結する為自分はもう襲われないだろうという考えたからだ。 実際イオンが不在中のダアトはモースの演説により混乱状態に陥っていた。 ルークはそれに頷き、ナタリアはダアトに一日滞在する間に結論をティアと話すことで出した。 同じ肉親のいるティアはナタリアにとって心強い存在になったようである。 ルークは再びアブソーブゲートに訪れ、ルークはその入口の前で足を止める。 「またここに来るなんてな……」 「あれから、色んな事があったね………」 ルークの言葉に頷いたアニスも感慨深くそういう。 彼女の言う通り、色んな事があった。 死んだと思ったヴァンは実は生きていて、六神将も生きていて、そしてここにラルゴが待っている。 わざわざヴァンが討たれたこの場所で待つのは何か意図があるのだろうか。 ルークはそう想いながらも、足を進めた。 アブソーブゲートの最下層に到着すると、モースとリグレット、シンクに襤褸を身にまとったイオンが立っていた。 アニスはそれを見るなり声を張る。 「イオン様!?」 イオンは確かダアトに置いて来た筈だ。ここにいるはずがない。 しかしそのイオンの様子は、自分たちのイオンとは明らかに様子が違っていた。 襤褸を身にまとったこの子がイオンならば、彼なら声を掛けようとするだろうにこのイオンはルークたちを見向きもしない。 ルークはイオンのレプリカかと顔を歪めるとそこへラルゴと戦っているアッシュがルークたちの姿に気付いて声をかける。 「レプリカ!何故ここに来た!」 「アッシュ!ラルゴ!」 ナタリアがその二人を目にして言った。 そしてそちらに気を取られていたルークに、突然凄まじい光が集結するのが見える。 ルークたちは余りの眩しさに目を閉じて、身構えた。 「……ようやく形を保てるようになったか」 「その声は……」 ルークが辛うじて目を開ければ、そこには悠然とその場に立つヴァンの姿があった。 モースはヴァンの姿を目に捉えると、早速彼に近づく。 「おお!ヴァンか!今までの命令違反は水に流してやろう。さあ、ひゃははっ、早く第七譜石を私に!」 「……これが地核に沈められていた第七譜石の欠片だ」 ヴァンが譜石を取り出すと、モースはそれを素早く自分の手にする。 「ごれで……ごれでようやぐ第七譜石の預言を知ることがでぎる……。ひゃはははははっ!!」 「待ちなさいっ!!」 モースは譜石の欠片をイオンそっくりな子に持たると、その場からの逃走を図る。 ティアはそれを阻止しようと駆け寄ろうとすれば、足元に銃弾が撃ち込まれた。 そしてルークは、目の前にいるヴァンを呆然と見る。 「師匠……」 「私を倒すとは……。レプリカとはいえ、見事であった」 「兄さん……!ローレライは……」 ティアが悲痛の思いでヴァンに言えば、ヴァンはユリアの譜歌の一部を歌う。 この歌がローレライを引き寄せ、果てや地核で乖離しかけたヴァンの体を再構築し、シンクの体も再構築したのだ。 ヴァンの言葉にルークたちは驚きを隠せない。 リグレットが以前言ったように世界はヴァンに味方していた。 それは憎らしいとさえ思えるほどであり、ヴァンはそれだけ告げるとその場を後にしようとする。 「まて!くたばりぞこないが!俺がここで引導を渡してやる!」 「ようやく総長が戻られた。これでようやくローレライを――星の記憶を消滅させることができる。おまえには邪魔はさせぬ!」 ラルゴがヴァンの前に立ちはだかり大鎌をアッシュに振るう。 それを紙一重で避けたアッシュは舌打ちした。 「くそっ!図体ばかりでかくて、邪魔だったらねぇ!」 「アッシュ。私と共に来い。おまえの超振動があれば、定められた滅亡という未来の記憶を消すことが出来る。人は解き放たれる」 アッシュはラルゴと距離を取り、ヴァンを睨んだ。 「……断る!」 「ではルーク、おまえはどうだ?私はおまえを過小評価していたようだ。おまえにも見るべき点がある。私と来るならばティアやガイラルディア様同様、おまえも迎え入れてやろう」 次にルークを見たヴァンにアッシュは驚きを隠せず、目を見開く。 ルークはそのヴァンの問いかけに、目を伏せた。 「……俺は……。……お断りします」 「フ……そうでなくてはな」 ヴァンは満足げにその答えを聞くと、その場をリグレットを連れて後にする。 ルークは追いかけようとすればラルゴが前に立ちはだかった。 「アッシュ!師匠を」 「……ラルゴ。武器を収めませんか」 対峙したルークたちのおかげでアッシュはヴァンの後を追って行く。 ナタリアは弓矢をラルゴに向けるが、その顔に痛みが走っている。 しかしラルゴは気付いていながらも言う。 「……この世界は腐っている」 「そんなことはありません……」 ラルゴの言葉をナタリアは否定する。しかしラルゴは揺るがない。 「寝ても覚めても、預言預言。そのためにどれだけの命が見殺しにされてきたか」 「あなたたちがやろうとしていることも結局は同じですわ!」 「そうだ。ヴァンの……俺たちの計画はネジが飛んでいるからな。だが、それほどの劇薬でなかれば世界はユリアの預言通り……滅亡する。被験者が残っている限り星の記憶の残滓も残るのだからな」 ユリアの預言通り滅亡するという言葉がどこか引っかかりながらもルークは告げる。 「今を生きる人たちを全て見殺しにするのはおかしい」 「アクゼリュスを滅ぼした男の台詞とは思えんな」 「それでも俺は被験者の世界を存続させる道を選ぶっ!」 ルークはラルゴに切りかかり、ラルゴはすらりとそれを避ける。 ルークに目を付けたラルゴにナタリアは弓矢を放ち、アニスもトクナガでラルゴに突っ込んだ。 何度となくラルゴと繰り返される攻防に終わりを告げたのは、ナタリアの弓矢だった。 地核に落ちることでルークを道連れにして死ぬことを選んだラルゴの背中はがら空きだった。 ラルゴは地面に倒れ、ルークは無言でラルゴに手を差し出す。 「敵に……情けをかけるな……。そんな生半可な思い出は……あいつは……倒せぬ……ぞ……。さらばだ……メリル……」 「……お父様……っ」 ラルゴの体が光を発して消えていく。 記憶粒子が吹きあげるこの場所のせいか、ラルゴの体は乖離して跡形もなく消えてしまった。 ナタリアはそれに涙を流す。 しかし胸を痛める時間はルークたちには残されておらず、すぐにヴァンを追った。 ルークたちが入口に近づくと、アッシュとシンクが交戦しているのが見えた。 援護としてジェイドが譜術を炸裂し、分が悪いと即座に判断したシンクは外に逃げていく。 ルークたちはそれをアッシュと共に追い、外に出た。 「……やがてそれがオールドラントの死滅を招くことになる。 ND2019 キムラスカ・ランバルディアの陣営はルグニカ平野を北上するだろう。軍は近隣の村を蹂躙し要塞都市を囲む。やがて半月を要してこれをこれを陥落したキムラスカ軍は玉座を最後の皇帝の血で汚し、高々と勝利の雄叫びを上げるだろう。 ND2020 要塞の街はうずたかく死体が積まれ、死臭と疫病に包まれる。ここで発生する病は新たな毒を生み人々は、ことごとく死にいたるだろう。これこそがマルクトの最後なり。以後数十年に渡り栄光に包まれるキムラスカであるが、マルクトの病は勢いを増し、やがて、一人の男によって国内に持ち込まれるであろう。……かくしてオールドラントは障気によって破壊され、塵と化すであろう。これがオールドラントの最期である」 そう告げたイオンのレプリカはその場に倒れる。 ルークたちはそれに目を見開くが、モースはヴァンに怒鳴った。 「ヴァーン!ごの欠片わ、本当に第七譜石の欠片なのか!?」 「勿論」 答えたヴァンにモースは唸り、用済みとなったレプリカに攻撃しようとする。 ルークはその間に割って入った。 「やめろ!」 「ぬぅ!じゃまだぁあああ!」 「やめろぉっ!」 ルークの体が光り、モースはその光を浴びた途端、びくりと体が跳ねた。 そして頭を押さえる。 「ぐあっ!?わだじのがらだがぁあああひゃああ――!?どうじだごとが?いじぎが……もうろうど……。すこあを……すごあを……ひゃーはっはっはっ……や……やめろ……!ぐおっ、がふっ!?」 モースはあちこち飛び回りアブソーブゲートの建物に体をぶつけながら、消えていく。 それを見たリグレットが声を上げた。 「超振動か!?しかしそれで精神汚染が進むとは……」 「……いや、違う。私の中のローレライが一瞬ざわついた」 ヴァンは言うなりルークに近づき、左腕を掴んだ。 ルークは突然の事に驚くが、ヴァンの様子が変わる。 「……ローレライの宝珠か!?ぐぅ……しまった。ローレライが……暴れる……っ!」 「兄さんっ!?」 ルークを掴んだ右手から緑色の光が発せられ、ルークの腕をヴァンは放した。 そして右手をヴァンは左手で抑えるが、ヴァンは叫ぶ。 「うおおぉぉぉぉぉおおおおおおっ!」 ヴァンの体から、目を覆うような光が発せられる。 ルークはその瞬間吹き飛ばされ、その近くにいたティアも飛ばされた。 光はすぐに収まったが、ルークはその力に戦慄する。 「なんだ…!?」 「ローレライだ……。ヴァンが体内に封じたローレライの力を制御しきれずに……」 アッシュが答えると、リグレットが身を案じるヴァンに駆け寄る。 すぐにローレライを抑えこんだヴァンはルークたちに我が元にたどり着け、と言い残すとシンクが呼び寄せた魔物に乗ってその場を去っていく。 アッシュはヴァンの後を追うといって姿を消し、ルークたちは残されたイオンレプリカに目を向けた。 「この子……どうする?」 そういったのはアニスであり、アニスが彼に近づくと彼の体が消えていく。 驚くルークたちにジェイドはレプリカは乖離しやすい存在で、少しでも無理をすれば消えますと顔を歪めたルークにそう告げた。 そうしてルークたちは一番近いケテルブルクで休みを取ろうと宿屋に向かう。 その時だった。遠くの空に何かが浮かぶのが見える。 それは以前モースが言っていた中央大海に建造すると言っていたエルドラントだ。 浮かび上がったその島にルークたちは目を見張った。 あとがき ここでやっとエルドラントが登場です。遅! 本編やってる人はここでやっと出るのかよって感じですが、この話ではガイがヴァンの工作の破壊活動をしていたから遅くなりました。 本当はヴァンは六神将に指示を出してエルドラントを作っていたんでしょうけど、その音機関をガイが破壊した為にできなくなったのです。 なのでこのエルドラントはヴァンがローレライの第七音素を使って作るというとんでもない仕様になっています。 漫画の「追憶のジェイド」や本編でもネフリーの人形をジェイドが音機関なしに複製品を作ったのを参考にして、出来るんじゃないかなと思ったんです。 ヴァンは譜術でしかもローレライの力を使って建造するってかなり恐ろしいことですよね。 ヴァンはどんだけ万能なのって感じですね。まあヴァンヴァンだからと大目に見て下さい。 |